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私のふるさと

北海道 浦幌
拡大のワナにかかる
堀内 昇(西伊興分会)

写真
堀内 昇

 さーて、何から話したもんかのー。北海道の十勝平野にある浦幌という山裾の小さな町で人口が約9000人。今では6000人くらいとのことじゃ。戦争が終わって2〜3年頃だったと思う。
 町の小さな靴の修理屋に私は生まれた。お母ちゃんにお姉ちゃんがおぶってもらい乳をしてくれた。山と畑しかない町ですくすくと育っていった。私が小学6年生位の事だったと思う。私が近所の子供達を連れて魚釣りに行ったまま暗くなっても帰ってこず、お父ちゃんが町のスピーカーで名前を呼んでいた。そんなこととは知らずに、ゾロゾロと帰ってくるとなにやら大人達が家の前に大勢集まっている。なんだろうと思い近づくといきなり「バカヤロー」と拳骨を食らった。私は「なぜ」と思った。父に初めて殴られた記憶です。
 やがて中学生になり、その頃浦幌町にロランCというアメリカの電波灯台が建設された。何の事だかわからなかったが、みんな建設反対と騒ぎ。そこで中学の仮装行列にロランC反対の仮装をして参加。そのことが新聞でその先生が先導したと取り上げられ、大騒ぎになりました。こんなに大事になるとは思わなかった。自主的にやった事なのに。
地図 中学校を卒業してからは仕事をしながら夜間職業訓練所に3年間通った。入学当初は35人いた同級生は卒業するときには18人に減っていました。昼は仕事、夜は勉強と大変きつい3年間でしたがなんとか電気工事士の資格を取る事ができました。その頃歌声や若者というサークル活動に明け暮れる毎日。義兄が東京でダクト工事をしていた。忙しいので手伝ってくれと言われ、上京するが東京土建との出会いはまだ先である。5年ほど経って今の仕事に巡り合いました。そうこうしているうちに10年も経って会社の社長と意見が合わなくなり自立する事に。ちょうどその時期に拡大というワナにかかり東京土建に加入することに。そして現在に至るというわけです。


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