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私の生きがい 人生は画と共にあり 長野 宏さん(千住分会) ―第11回―

長野宏さん
長野宏さん

 私は、東京は浅草で営む父の看板業の影響を受け、2代目としてその代を受け継ぎました。

賞も受賞した作品「共存共栄」
賞も受賞した作品「共存共栄」

 青年時代は戦争真っ只中に育ち、不運にも私は広島へと疎開。その後に原爆の直下で被害を受けました。実家は跡形も無く吹き飛び、私はというと、たまたま仕事場が爆心地と比治山を挟んだ場所にあり、不幸中の幸いとはよく言ったもので山が盾となり被害を免れ、終戦後、東京へ再び上京し、家業継承へと邁進しました。
 家業は看板業といっても手書き看板を製作していました。その事が結果、私の趣味につながり絵を描くこと。特に水墨画が趣味となりました。
 水墨画を本格的にはじめたのは15年程前と、まだ浅いですが、趣味が仕事の延長線上にあった為、もう長く趣味を楽しんでいる気がします。
 水墨画は一見、色彩が無い事から単純に思われがちですが、実際には濃淡だけで表す世界観ほど難易度が高く、その難しさ故に惹かれている自分がいます。
 今では手放せない生きがいとなっています。

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