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労災事故を減らしたい 支部主催で初めての丸ノコ講習

【労働対策部発】「そで口良いか?」「そで口良し」、「保護具良いか?」「保護具良し」・・・「電源良いか?」「電源オフよし」。講習会の実施訓練で講習者が二人一組になって実技点検項目を大きな声で確認しながら作業を進めます。

支部駐車場スペースで実技講習を行いました
支部駐車場スペースで実技講習を行いました

 2月23日、この日足立支部にて初めてとなる「丸ノコ等取扱い作業従事者特別教育」支部と木建協の共催で行われ、29人が受講しました。
「丸ノコ」は建設現場ではなくてはならない、幅広く使用されている電動工具の一つですが、近年、「丸ノコ」等による労働災害が多発(全国で毎年200件、足立支部でも電動工具事故9件、切れ・こすれでは22件の事故を受付)しています。
昨年支部労働対策部が労働基準監督署と合同で行った現場パトロールでも、「丸ノコ」をしようしていた作業者が「安全カバー」を紐で上げて使用してたのを見つけ、現場作業者に安全作業の必要性を説明しる場面が何度かあったことが報告されています。

講義を行う橋本労働対策部長、丸ノコ講習や他の安全講習も支部で積極的に行いたいと語りました
講義を行う橋本労働対策部長、丸ノコ講習や他の安全講習も支部で積極的に行いたいと語りました

 全体で4時間の講習の講師となった橋本労働対策部長からは、「安全を考えて作ってある工具をそのとおり使っていないのは危険に改造しているのと同じこと」と厳しく注意を呼びかけました。また、カバーを外したほうが作業が早くなるとか、自分は事故は起こさないなどの過信や間違った判断が事故を起こす原因になっていることも指摘しました。以外ですが事故を起こすのは工具に慣れてきたベテランが多いとのことです。
 「今日は丸ノコの安全カバーの取り扱いを徹底的に学び、他にも法令関係の学習もしました。実技はみんな取り扱いはわかっているだろうけど、点検項目を確認するという余裕を持つことが大事なんだということをわかって欲しかった。」と橋本部長は言います。
 車を運転するのに自動車免許証を持っていることが当たり前のように、「丸ノコ」を扱う作業者はみんな「丸ノコ取扱い従事者特別教育証」を持っているのが当たり前という状況を作りたいと、これからも支部で講習会を行っていく決意をのべました。

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